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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2022/03/29 Vol.223

2022年3月29日配信 Vol.223

TLVメールマガジン 蒸気のことならTLV



空調機のトラブルとして多い、蒸気コイルの穴あき。
空調機自体は問題なく動いていても、建屋内のあちこちで蒸気漏れや水漏れが発生して対策に困っている、穴あきを防止したいというご相談をよくお受けします。
今月はこの原因と対策をご説明し、実際に起きた穴あきトラブル事例もご紹介します。

そのほか、2500万円以上の損失削減の実績で省エネ大賞 経済産業大臣賞を受賞した、無線モニタリングを活用した蒸気使用設備の管理業務革新 iBPSSM.netをご案内します。


 【トラブル事例】空調機 蒸気コイルの穴あき
  その原因と対策を解説します!
 
空調機の蒸気コイル穴あきトラブル

空調機(エアハンドリングユニット=AHU)の蒸気ヒーターには、細管とフィンを組み合わせたエロフィンチューブやプレートフィンチューブが使用され、それらを複数並べて組み合わせたヒーターユニットは蒸気コイルなどと呼ばれます。

空調機のトラブルとしてよくあるのが、この蒸気コイルの穴あきです。細管にあいた穴から蒸気漏れや水漏れが発生しますが、空調機自体の運転は順調でも発生する場合があるため、普段は気付きにくく定期点検や運転再開時に発見されることも多いようです。

蒸気コイル穴あきの原因は多岐にわたり、複数の要因が複雑に関連していることが多いのですが、共通する要因として挙げられるのが蒸気コイル内に滞留する「蒸気凝縮ドレン」の存在です。トラブルを防ぐための対策は、以下のような方法で蒸気コイル内に蒸気凝縮ドレンを残さないことです。


◆ 蒸気コイルの穴あき対策

・蒸気コイルとスチームトラップ間に十分な落差を確保

レイアウトの変更が可能な場合は、水頭圧=重力でドレンを蒸気コイル内から排出できるように落差を確保します。


・装置ごとにドレン回収機器(ポンプ機能内蔵トラップ)を設置

レイアウト変更ができない場合は、既設のスチームトラップの替わりに電気が不要な空調用ポンプ機能内蔵スチームトラップ GT5Cを装置ごとに設置することで、蒸気コイル内のドレンを確実に排出します。
 

・真空ポンプを1台設置

複数の装置をまとめて1台で対応したい場合は、真空用ドレン回収ポンプ CP-Vを設置します。
 
【事例】あちこちで空調機の蒸気コイルに穴あき頻発 >


それぞれの対策には長所・短所や注意すべきポイントがあり、設備の規模やレイアウトなどの状況に合せた個別のご提案も可能です。
空調機 蒸気コイルの穴あきでお困りの場合は、以下からお気軽にご相談ください。


 2500万円以上損失削減の実績で省エネ大賞受賞!
  IoTで蒸気使用設備の管理業務革新 iBPSSM.net
 
省エネ大賞受賞iBPSSM.net 無線モニタリングを活用した蒸気使用設備の管理業務革新 iBPSSM.netは、IoTによるトラブル予兆管理でプラントの突発停止を防ぎ、その間発生する暖気などの無駄な蒸気を削減して省エネ、CO2削減に貢献することが認められ、2021年度省エネ大賞 経済産業大臣賞(ビジネスモデル分野)を受賞しました。

受賞の決め手となった実績は、JFEケミカル株式会社様で『突発故障を防ぐことでダウンタイムの暖気エネルギーを撲滅』し省エネに貢献したことで、その実績数値は下記になります。
導入後は工場停止0件、異常検知と復旧13件で工場停止のリスクと蒸気ロスを回避することができました。

【実績数値】
・機会損失+復旧作業ゼロによる損失削減 1800万円
・復旧までの非生産蒸気使用削減 720万円

日々変化し老朽化していくプラントで、生産設備の安全稼働をサポートし省エネを推進する蒸気使用設備管理のコンサルティングサービス iBPSSM.net。
詳細は以下をご覧ください。
 
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