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省エネルギー

エネルギー消費原単位

 

原単位とは

原単位とは、一定量の生産をするのに必要な各種の生産要素の量のことを言い、一般的なものとしては労働力原単位や原料原単位、エネルギー消費原単位などがあります。原単位は各種の生産要素がどれだけ効率良く生産に使われているかを見る有効な指標です。

 

省エネ促進のための原単位管理

省エネ法では、「エネルギーを使用して事業を行う者に対してエネルギー消費原単位を年平均1%以上削減する」という努力目標を課しています。このエネルギーとは、電気・熱(燃料)のことで、法では電気・燃料共に原油使用量に換算し、合算して集計します。また、特定の指定工場は、定期報告書の中で、エネルギー消費原単位の過去5年間の推移および対前年比等に関して報告する義務があります。

省エネに積極的な事業所では、この原単位の分母となる生産量を更にきめ細かく、工程別・部門別・品種別・設備別等に常時「視える化」(エネルギー・モニタリング)を進め、全員参加でPDCAサイクル(Plan 立案 → Do 実施 →Check 評価 → Action 改善)で管理していくことにより、省エネ促進に繋げています。

省エネ法全文はこちら  - 電子政府の総合窓口(e-Gov) 地球温暖化対策の推進に関する法律

 

電気の需要の平準化を目的とした新しい評価指標

省エネ法において、従来のエネルギー消費原単位に加えて新たに導入された評価指標が「電気需要平準化評価原単位」です。国全体の夏季・冬季の昼間の電気需要を低減することを目的とし、平成26年4月1日に施行された改正省エネ法で策定されました。

省エネ法では電気需要を平準化する必要がある時間帯を、電気需要平準化時間帯と呼び、夏季(7月から9月)及び冬季(12月から3月)の8時から22時が設定されています。導入の背景には、従来から取り組んできたエネルギー効率の改善による化石燃料の有効利用という発想に加えて、電力需給バランスを意識し、ピーク対策という時間の概念を含んだエネルギー管理が求められるようになってきたことがあります。

 

両方算出してどちらか一方で平均1%以上低減を目指す

電気需要平準化評価原単位では、電気需要平準化時間帯における電気使用量を削減した場合、通常の場合の1.3倍で算出するようにし、これ以外の時間帯における削減よりも原単位の改善率への寄与が大きくなるようにしています。

これにより、電気需要平準化時間帯の電気使用量の変化に伴う原単位の変動が、エネルギー消費原単位に比べて大きく評価されることとなります。電気需要平準化評価原単位とエネルギー消費原単位の両方の原単位を算出して管理し、どちらか一方で年平均1%以上低減することを目指します。