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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2024/02/27 Vol.246

2024年02月27日配信 Vol.246

TLVメールマガジン 蒸気のことならTLV



今月は読者様のリクエストを受けて、廃熱・余剰蒸気の活用方法をご説明します。
記事本文では廃熱回収の方法と各機器の説明に加えて、活用例のリンクもご案内していますので是非以下の本文をご覧ください。

そのほか、蒸気、空気、水の流量に加えて、1台で圧力・温度、蒸気の乾き度・過熱度の測定も可能な渦流量計 EF200-Cをご紹介します。



【省エネ】廃熱、廃蒸気(余剰蒸気)の有効活用
  用途に合った機器と活用例をご紹介!


廃熱、廃蒸気の有効活用

蒸気系統の廃熱回収には主に、ドレン回収フラッシュ蒸気回収の二種類があります。

ドレン回収は、熱交換器など蒸気使用装置から排出される高温の蒸気凝縮ドレンの熱エネルギー(顕熱)を回収し、水資源としても再利用するものです。
そのためドレン回収用の機器としてはポンプ類が代表的です。

フラッシュ蒸気回収は、基本的にはドレン回収とセットで実施され、ドレン回収の過程で高温の蒸気凝縮ドレンの一部が再蒸発(=フラッシュ)して発生する蒸気を熱源として再利用します。

再利用の際には、低圧蒸気のまま利用したり、熱交換器で温水を生成するのに使ったり、圧力が不足する場合は低圧蒸気を昇圧して利用したりすることも可能です。

1.ドレンを回収する機器の活用例

メカニカルポンプ・・・電気を使わず複数個所のドレンを集めて圧送
ドレン回収ポンプ・・・電動機を用いてボイラーに直接回収

2-1.フラッシュ蒸気、廃蒸気を回収する機器の活用例

フラッシュタンク・・・低圧蒸気として再利用
廃蒸気熱交換器・・・廃蒸気の熱を温水として熱回収
廃高温水熱交換器・・・フラッシュ蒸気混じりのドレンを丸ごと回収し熱交換

2-2.フラッシュ蒸気、廃蒸気、余剰蒸気を昇圧して利用する機器の活用例

スチームコンプレッサー・・・エゼクターを用いて高圧蒸気と混合して昇圧
スクリュ式蒸気圧縮機・・・圧機器を使用して昇圧

エゼクターを用いた昇圧は動力が不要ですが、混合して生成するため蒸気量が増加します。圧縮機を使って昇圧する方法は電動機を回すための電力が必要ですが、蒸気量が増加しないのが魅力です。どちらの方法もフラッシュ蒸気に限らず、余剰の低圧蒸気の昇圧に利用できます。


1台で流量・圧力・温度、蒸気乾き度・過熱度を計測
  蒸気、空気、水の渦流量計 EF200-C


渦流量計EF200-C
 
蒸気、空気、水の流量測定ができる渦流量計EF200-Cには次のような特長があります。

広いレンジアビリティ(計測範囲)と高精度な計測
・温度センサーを内蔵し、発信器単体で飽和蒸気の質量流量補正演算が可能
・圧力センサー搭載可能(EF200F-C、EF200R-Cオプション)
リアルタイムで過熱蒸気の検出や乾き度の測定が可能(EF200F-Cオプション)

蒸気で直接加熱を行う工程では、蒸気の乾き度が製品の品質を左右する場合があります。蒸気の乾き度のモニタリングが「同じ条件で加熱しているのに製品の含水量が安定しない」といったお悩みの解決に繋がるかもしれません。

ウエハー型(EF200W-C)の標準仕様など、短納期での納入が可能な型式もありますので、製品の仕様、価格、納期などお気軽にお問合せください。